40.「ちょっとへそまがりな20世紀の10大ニュース〜その1」

  20世紀の終わりに当たって、20世紀の日本が世界史に与えた影響という観点から
10大ニュースを選んでみた。日本人にとってどうかは、次回に請うご期待だが、
当然にかなり違うものになるのは当然。

(1)日露戦争で大勝利。アジアの反撃のスタートラインに
(2)工業と貿易の隆盛による高度経済成長で世界一豊かな国に
(3)広島・長崎に原爆投下。原爆の怖さを世界が知る
(4)第一次世界大戦で戦勝国となり国際連盟でも常任理事国に。
(5)憲法第九条のもとで平和国家としてある種の模範になる
(6)日韓併合などで植民地大国となるが敗戦で失う
(7)民主主義の危機と確立
(8)工業製品輸出・食料輸入の貿易大国に
(9)アニメ・カラオケ・ゲームなどの文化輸出
(10)日本人観光客世界へ
(11)関東大震災
(12)柔道が世界で一番盛んな格闘技に

  近代日本が世界史に与えた影響は、19世紀に明治維新によって
自ら近代化に乗りだし、憲法を制定し、20世紀において、
世界の主要国としての地位を築き、戦争によるとん挫はあったが、
戦後、世界の豊かさのセンターをアジアにもたらしたことだろう。
その意味で、最大の事件は日露戦争の勝利であり、これが、アジア解放の原点である。
そして、究極的な果実は1980年代ごろ世界でいちばん豊かな国になったことであろう。

  原爆の投下は哀しい人体実験として、その後の、核戦争への抑止力となっている。

  憲法第九条は、日本自身は変えたが、それが世界を帰るまでには至っていないので
世界史的な影響はいまだ十分には出ていないが画期的であることは確か。
民主主義については、明治憲法の制定からの発展の路線上に戦後体制もあると
みるべきであるし、また、明治憲法がアジアで初めての近代憲法であったことと比べると、
日本国憲法については第九条以外は世界史的意義という観点からは迫力がない。
普通選挙、男女同権、言論の自由の確立は世界史的な流れに
ほぼ同時期に追随しただけだが、全般的にいえば、昭和初期の暗黒時代はあったものの、
日本の民主主義は明治以来、ほぼ、順調に発展したといえる。
ポツダム宣言も日本における民主主義的傾向の「復活」を目標にしたので、
戦後、突然に創造したわけでない。

  日韓併合などは、良くも悪くも中華帝国にかわるアジア世界秩序の模索だったが、
短期で失敗したので世界史的な痕跡は小さい。

  日本経済が世界最大級の貿易主体であることは、
世界の経済構造に大きな影響を与えている。
また、日本の文化の輸出として成功したのは、アニメなどである。
世界中に観光客をあふれさせたのも大きなインパクト。

  ランク外では、関東大震災で近代都市の災害として史上最大。
柔道はともかく世界一の格闘技になった。

  太平洋戦争そのものが入っていないのは、世界史的にみれば、
ドイツの尻馬に乗っただけで日本の行動はそれほど本質にかかわる問題でない。

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