44.韓国人留学生の葬儀になぜ皇族は出なかった

  東京・山手線新大久保駅で線路上に落ちた乗客を助けようとした
二人の若者が亡くなったことは本当に痛ましい事件だった。
危険承知での勇気ある行動が称賛されるべきなのは当然で、
こうした場合、日本では「悲劇」という面が強調され過ぎるのは困ったことだと考えてきたが、
今回は、「民族の誇り」といった韓国での反響に引っ張られたこともあって、
そこそこバランスのとれた報道だったことは救いである。
しかし、ワイドショーのコメンテーターで「表彰なんて何の価値もない。
保障をどうするかが問題だ」と間抜けたことをいっていたのがいたのは滑稽ですらあった。
もちろん、経済的な償いをどうするかは大事だが、
日本国民がこの勇気ある行動をどう評価し記憶に留めてくれるかが、
本人が生を受けたかいがあったかどうかの分かれ目で、
経済面だけを論じるのはあまりにも程度が低い。

  今回、森総理が葬儀に参列したのはよい判断だったが、皇室はどうしたのだろうか?
報道をみる限りでは何もしていないようだ。もしかすると、お使いくらいは出したのであろうか。
こういうときに、参列してこそ、皇室が皇室たるゆえんがある。
金大中大統領のメッセージに相対するのは、天皇陛下のそれしかないだろう。
この件だけでなく、どうも、このところ、皇室の大事な場面でのプレゼンスが少ない。
こんな判断ミスを繰り返していると、皇室は静かに消えていく途をたどっているとしか思えない。
宮内庁の猛省を望む。

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行方不明者探し
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