47.トヨタの仏工場生産開始

  フランス北東部のバランシエンヌで、トヨタの工場が生産を開始した。
これまで、日本の自動車メーカーのヨーロッパ工場は、
もっぱら、英国に集中していたが、やっと、大陸での拠点ができた。

  日本での欧州拠点は、もっぱらロンドン発に集中している。
このために、なにごとにつけても、英国びいきの情報の影響が強かった。
このために、通商摩擦解消を狙ったヨーロッパでの生産も英国に集中してきた。

  しかし、ヨーロッパの孤児ともいえる英国への投資集中は
対欧州世論対策としても評価されなかったし、とくに、大陸諸国でのユーロ導入以降は、
ユーロに加盟しない英国での生産の不利が出てきていた。

  大陸諸国の中でも、フランスと日本の自動車戦争は、日欧の関係全体を悪くしてきた。
そうしたなかで、やっと、英国偏重という不愉快な現状に風穴が空いたことは悦ばしい。
私がヨーロッパ勤務をしていたときには、フランス政府に「ル・ジャポン・セ・ポシブル」という
キャンペーンをおこなうことを勧めて嫌悪だった日仏関係の改善につとめていたのだが、
日産のルノーとの提携といい、このトヨタの工場といい夢のような展開である。

  ただ、もっと早くこうした展開があれば、WTO設立など激動する世界経済の中での
日欧連携は奥行きの深いものになり、いまほど、米国に振り回されることに
ならなかっただろうと悔やまれる。

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