82.首相訪米と経済再建〜その1

  森首相の訪米について、死に体の総理が訪米するのはおかしいとか、
米側も嫌がっていると言った議論が盛んになされた。
だが、こうした議論は、不真面目と言うべきである。
もう辞めると分かっているというなら仕事をするなとでも言うのか。
米大統領選挙のあとのクリントンは何もしないで数週間を過ごしたのか。
あるいはそうあるべきだったのか。
もっといえば、クリントンは前回の選挙が終わった段階で
四年後には辞めることが分かっていたのだが、
いったいいつから仕事をすべきでないことになるのだろうか。

  もちろん、近く辞める以上は、制約は出てくるのは当然だ。
だが、何もやるなはおかしいし、まして、いまは世界経済の危機的な状況の中で
一刻たりとも休んではいけないのである。

  私は、あえて、今回の日米首脳会談は歴史上いちばん大事なものでなかったかといいたい。

  ここ数週間、米国のバブルがついに破裂した。
もっとも、永久にバブルは膨らむと見ていた馬鹿な日本の政治家と違って
米国ではこの日を予想はしていたから動転しているわけではないが、
ついに運命の日が来たのである。
本来なら、この日を迎えるまでに日本経済の再建が終わっていなければならなかった。

  ところが、これを橋本内閣の財政再建と、速水日銀総裁のゼロ金利解除という
ふたつのチョンボで間に合わすことができなかった。

  しかし、米国の不景気はかなり続くだろう。
あれだけ長い時間も好景気が続くと、どうしても、お休み気分になってしまう。

  そこへ来ると、日本は長い不況のお陰で、休養十分である。
なんといっても、日本経済は世界ナンバーツーである。
米国がダウンしているあいだもう自分で頑張るしかないのだ。

  いつもいってることだが、日本国民に世界が期待しているのは、
経済を再建し、高めの経済成長をしばらく続けることだ。
地球環境のためには経済成長なんぞしないほうがよいとかいうのは、
50年とか100年、あるいはそれ以上の期間の目標であって、
バブルで病んだ経済を再建するまでは、高い成長率こそ人類のために
ただひとつ日本国民が期待されている目標といってもいいすぎではない。
このテーマについての続編は明日に・・・ 

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