149.ミネラル・ウォーターの流行に思う

  ある経済団体の「水と食料」をテーマにした委員会のアドバイザーをつとめている。
世界水フォーラムが2003年に京都で行われる予定になっていることから、
地球規模の水問題に対する関心が高まっている。
私もかつて通産省の水問題担当の課長補佐をしていたので、
この問題にはいろいろ意見もある。
このコーナーでもこうしたテーマを時々取り上げていきたい。

  最近、ダム反対などの動きが強くなっているが、
私は昔から、ダムで水源を確保して十分以上に供給することだけで
対処するという論理はおかしいといってきた。
渇水になっても困らないソフト対策、下排水の再利用、
海水淡水化などをうまく組み合わせるべきだろう。
私が水問題を担当していたのは、フランス留学から帰った1982年から2年間だが、
そのころ、福岡の大渇水で飲み水にも事欠いていたことがある。
私は、飲み水だけなら、ミネラル・ウォーターの流通システムさえ
しっかり確立すれば何も怖くないといっていた。
そのほうがダムよりよほどコストが安いことはいうまでもない。
あるいは、紙コップやお手拭きティッシュを備蓄する、
シャワーの普及を図る(風呂に比べて水の使用量がはるかに少ない)なども有効であるし、
危なそうなら早くから節水キャンペーンをすべきである
(水道局は売り上げ減になるので嫌がるが)。

  幸いいまではミネラル・ウォーターが全国どこでも手にはいるようになった。
ペットボトルの処理など問題もあるが、渇水に対する抵抗力という意味では
大変に社会が強くなった。

148.加藤周二さん
仙台市長選挙に
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