155.サミットとボン合意

  サミットで小泉首相が積極的な役割を演じられなかったといって、
マスコミは非難しているが、そんなのは、当たり前だ。
7月5日付けでも論じたように、サミットで調停役が務まるためには、
かなり細かい議論ができなくてはならない。
大雑把にまあまあでは馬鹿にされるだけだ。
最初から勉強嫌いの小泉さんに、何かを期待することなど無理なのだ。

  経済についての議論についても市場は失望しているが当たり前だ。
もっとも、経済について立派な議論ができそうなのは、
今回のメンバーではイタリアの二人(EU委員長を含む)くらいで、
質の低下が著しい感もある。

  ボンの合意については、本当によかった。
ねばり強い交渉に日本が耐えたことは画期的だ。
川口大臣の個人的能力の高さのお陰である。
たとえ、目的がいかに素晴らしいとしても、自国の利益を主張せずに、
気前のいいところをみせるのが立派だとして誉められるわけではなく、
馬鹿にされるだけだ。
残念ながら世界はそれほどお人好しで構成されているのでない。
欧州人など、自国の利益を人類のためと称して実にうまく立ち回る。

  それより、ヨーロッパの環境派・人権派から人気を博したいなら、
捕鯨をやめて、死刑を廃止することを考えるべきであろう。
ヨーロッパでの日本への評価は素晴らしく向上するだろう。
私自身は、死刑廃止には賛成だし、
捕鯨も無理をして続けるようなことでもないと思うのだが・・・

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