175.神戸市長選挙の候補者乱立

  この秋に神戸の市長選挙があるが、候補者乱立の形勢である。
相乗り候補の助役と共産党推薦候補のほかに、
元厚生官僚、日銀支店長、神戸大学教授、
NPO活動家、市民派市議とにぎやかなことである。
しかも、それぞれに、そこそこの経歴の人物である。

  先般の仙台市長選挙でも、八人の候補が乱立して、
焦点がぼけてしまい、現職の楽勝を許した。
このところ、無党派選挙が流行って、しかも、とりあえず、
当選可能性を無視すればエコノミーにやれることが分かってしまったので、
こんなことになっている。

  結局のところ、過半数をとらなくても
一回の投票で一位の候補者が当選できるということの制度的な欠陥が
いよいよ出てきたということだ。
直接選挙で過半数をとらなくても当選できるというのは異常である。
各国の大統領選挙などでも、過半数が条件である。

  相乗り批判にしても、本当に非難すべきなのは、制度ではないか。
たとえば、共産党が必ず候補を出す。
そうすると、大阪や共産党のように共産党候補が当選可能性があるところだと、
民主党などは安全策を狙って相乗りにする。
逆に、共産党が弱いところでも、そこそこの得票はするから
民主党などは候補を出しても当選可能性は少ない。
あるいは、保守系でも「共倒れ懸念」から
現職がよろしくないと考えても対立候補を出せない。

  しかし、制度はともかくも、神戸のような場合、
候補者を絞る努力をしない限り、相乗り候補の独走は避けられない。
むしろ、候補者乱立は、それで利益を受ける側の策謀のようにすら思える。
いろんな、人たちが知恵を出したいところである。

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