189.ニューヨーク同時テロ事件・ただちに首都機能分散を

  同時テロ事件は、なんら意外な出来事ではない。
そのことは、オウム事件を経験した日本人にとっては自明であるはずだし、
私も常に警告してきたところだ。
この事件を意外だというような政治家や評論家は頭を丸めて消え失せるべきだ。

  テロは可能な技術的に限り必ず起きる。
日本人は最大の危険は地震だと考えているが、最大の惨事は戦争、
次にはテロによって引き起こされると思っておいた方がよい。

  どうしたら防げるかといえば、これは、
残念ながらプライバシーについての考え方を変えるしかない。
一人の人間の気まぐれで何千人とか何万人とかいう人命が危険にさらされるというのが、
現代の科学技術の現実である。
私は、プライバシーの保護はある程度犠牲にせざるを得ないという前提で、
そのなかで個人の自由がどのようにすれば最大限に実現されるべきか
考えるべきだと考えている。
そのあたりの趣旨については、少々、前提とする状況は違うが
2月19日付けのこの欄でも書いたとおりである。

  次には、ああいう事件は起きる可能性は避けられないという前提で、
危険分散をすることである。アメリカは機能分散が進んでいるし、
緊急事態のときにも首都やニューヨークから遠く離れたところで
大統領が指揮できるようになっている。
今回も、ワシントンとニューヨークが同時にテロにあったといっても、
それでも、ワシントンが完全な機能麻痺に陥っていないし、
大統領はルイジアナから指揮ができている。

  日本の場合は、東京さえ、とくに千代田区さえ機能麻痺にすれば、
日本中が動かないだろう。
関東大震災から日本を救ったのは、大阪が健在であったことである。

  近年の東京一極集中の再進行は、日本のセキュリティを著しく低めている。
一極集中は東京の安全も低くしている。
第一に、東京が機能麻痺に陥った場合に東京を救援することも不可能にしている。
第二に、テロへの誘惑を増大させている。
石原都知事を先頭に進められている一極集中容認が、
いかに日本と東京自身を危険にさらしているか目を覚ますべき時だ。

  直ちに、首都機能移転を進め、地震だけでなくテロなどにも強い首都をとくること、
そして、あらゆる機能を複数都市、もちろん、関東地方以外に分散して、
安全性を高めるべき時である。

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