191.狂牛病を忘れるな・危険な国産食品

  米国同時多発テロ事件で、狂牛病問題が
マスコミで十分に論じられなくなったのは困ったものだ。
厚生労働省や農水省のやっていることは、第二のエイズ事件だ。

  この問題については、9月10日付けで書いておいたが、
ちょっと、技術的なトラブルがあって別の記事と混乱したりしたので改めて読んで欲しい。

  いま、大事なことは混乱防止でなく、信頼できる安全策である。
しばらく、国産牛の消費が止まり、焼き肉屋さんやステーキ屋に
閑古鳥が鳴いても仕方がない。
農水省や厚生労働省は、まず、北海道産の牛の移動や販売禁止などをかけるべきである。
そのうえで、安全が確認されたところから解除するという方法が採られるべきである。
いまのように、無為に時を過ごして、国民の不信感を招くと影響はかえって長引くだろう。

  牛のどこの部分が危ないかということでも、
たとえば、牛の骨を使ったスープが危ないということを説明すべきだ。
コンソメのもとなど危ないのだ。
まさに、骨髄を使うのだから。
ラーメンなど危ないこともあるのだが。

  それから、消費者運動は何をしているのか。
日本では、伝統的に消費者運動とか公正取引委員会とかが農業者とグルである。
「大資本」に対抗する「同志」だと自己陶酔して、
「共通の敵、大資本と闘う仲間同士の足の引っ張り合いはやめよう」という気分で、
本来の目的からはずれてきた。
そこで、輸入食品は危険で国産食品は安全であるなどという
民族的偏見の固まりのような何の根拠もないキャンペーンをしたりする。

  この欄でも何回か書いたように、野菜など見ても、農薬を信じられないほど使い、
温室栽培で季節を無視した栄養のない国産野菜のどこがいいのか。
大スーパーで安売りの目玉商品になっている輸入野菜は
旬のものだから(だから安いのだ)、みんな色も濃く素晴らしい自然の恵みを感じさせる。
偏狭な国産愛用でなく、季節ごとに世界から旬のものを輸入すべきだ。

  ヨーロッパ勤務から日本に帰って、野菜や果物の質の悪さに閉口した。
パリのマルシェ(屋外市場)で売っていた、欧州各地やアフリカから集められた
素晴らしい野菜や果物が懐かしかった。
日本でサラダに使っている野菜のほとんどは、
フランスでならナマで食べるには固すぎるものだ。

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