238.医療費問題についての私の考え方

  医療費の問題については、いろいろな議論があるが、
たしかなことは、総額を抑制せざるを得ないこと。
それを前提に、社会のあり方全体から妥当な結論を考えるべきである。
本人負担を上げるとか、診療報酬を下げるとかはいちばん知恵のない怠惰な結論である。
この問題については、いずれもっと詳しく論じたいが、いくつかの要点を書いておく。

  第一は、国民は余り知らされていないが、いまの制度でも、
医療費抑制のために、いろんな工夫がされている。
それを、きちんと、説明すべきである。
たとえば、「老衰」という死因がこのごろ少ないのは、
老衰の治療には医療保険が使えないので、
医者が別の病名をつけるということなど一般国民は知らない。

  第二に、大きな枠組みとしては、「若い人については、普通の病気には、
自己負担をきちんとしてもらうが、難病や事故などで早死などしないように
高度医療はむしろ保険で高率負担する。
その一方、高齢者には、一定の水準の治療は、無料ないし安くでするが、
高度医療、末期治療については自己負担を増やすこともやむなし」
ということが正しいのではないか。

  たとえば、癌治療などは若い人にこそ、最高の手当がされるべきである。
その一方、高齢者については、特別の蓄えなどしなくても、
リーズナブルな範囲の医者通いを、保証されるということである。

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