333.「負けて当然の三陣営(補選・徳島知事選)」
  春の五大選挙のうち、後半戦が終わった。前回は選挙戦中だったので書けなかったが、私としてはすべてあるべき結果だと満足である。
 この三つの選挙は一般論としてどちらの政治勢力を支持するのかといった以前の問題として、選挙に臨む姿勢としていずれも片方の陣営を許せない事情があった。
 徳島の知事選挙では前知事の汚職辞任を受けて、自民党がまともな候補を出す気力もなく、推薦も出せず、女性候補の後ろに隠れるなど卑怯な振る舞いではどうしようもない。しかも、女性なら誰でもよいというのもいかがなものか。たしかに、女性を候補にすると支持政党にかかわらず相当に女性票を確保できるという過去の出口調査はあるものの真面目さをかく(この女性の投票傾向をテレビで指摘したら某女性コメンテーターからえらく反発を買ったが、これは事実だから仕方ない)。一方、野党は共産党がひさびさに独自候補を立てなかった。共産党が独自候補にこだわらなければどうなるかの試金石となるこの選挙で野党候補が勝ったことの意味は大きい。
 和歌山二区補選は、自民党が前海南市長を候補者としたのに対して、民主党や自由党が公認漏れで立候補した岸本前代議士の息子を推薦して、争点は世襲の是非だった。民主党は自民党が世襲政治家だらけになったことに対する反発で伸びてきたのに、「世襲させないのはけしからん」という論理に乗ったのは自殺行為だった。負けたのは、民主党にとってもよいことだった。猛省すべきである。 
新潟はいったん候補に決めた県議を田中真紀子が気に入らないといっているというので、かつて田中金脈に協力した塚田十一郎元知事の息子を立てて真紀子さんの起源伺いをしたが、それでも応援に来てもらえずに惨敗。真紀子さんが応援に来て塚田さんが勝ったなどとなったら新潟は田中金脈永久王国になるところだった。これも自民党が負けて本当に自民党のためにもよかった。(黒岩候補はかつて千葉の知事選挙の応援でご一緒した)
 というわけで、勝った方はともかくとして、負けたほうにとって、本当に勝たなくてよかった三つの選挙であった。

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