366.道路公団民営化推進委員会の人事の奇怪
 日本道路公団などの民営化のあり方を検討する「道路関係4公団民営化推進委員会」の委員として、前経団連会長の今井敬・新日鉄会長、作家の猪瀬直樹氏、松田昌士・JR東日本会長、中村英夫武蔵工業大学教授、田中一昭拓殖大教授(元行政改革委員会事務局長)、ジャーナリストの大宅映子氏、マッキンゼー・アンド・カンパニーの川本裕子シニアエクスパートが決まった。
 自民党の道路族は猪瀬氏の就任に公平中立でないとして反対し、また、それをあえて小泉首相は押し切ったのだが、問題は猪瀬氏だけでない。というより猪瀬氏に問題を集中した道路族の作戦はそもそもおかしい。あのような反対の仕方では、猪瀬氏をヒーローにして小泉首相としてもはずせば改革断念ととられるしかないように逆に追い込んでしまったのだから不思議である。
 猪瀬氏については、彼の意見は道路公団の経営のあり方についての指摘については正しいところが多いが、その一方で、インフラ整備についてなんでもかんでもネガティブに過ぎることについてはどうかと思う。ただ、彼が委員のなかにいてもそれはそれで構わないのだ。
 問題は、委員のバランスである。ともかく高速道路は主として地方の問題なのに東京に住んで仕事をする東京人の利益しか考えないような人だけをメンバーにしたことだ。地方は利害関係者だから外したということか。それなら、これから東京の問題を論じるときには東京の住人は審議会などに入れなければよい。あるいは、日本の問題を議論するなら外国人だけに議論させればよいだろう。
 私はかねがね審議会などのメンバーは人口の地域バランスに配慮すべきだといってきた。国会議員の定数不均衡は問題で審議会委員は東京人ばかりでも問題なしというのは理屈が通らないのでないか。

365.天皇陛下の「ゆかり」発言をめぐって

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367.鈴木辞職勧告決議に疑問

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