373.ジーコ監督に強い疑問
   トルシエの後任について、この原稿を書いている段階でジーコが浮上している。新 監督の条件は、「日本をよく知る外国人」、「協調性のある人」、「世界で知られて いる人」だそうだ。日本はトルシエの成功から何も学ばず、官僚の天下り人事と酷似 する過去の内向きのモデルに戻ろうとしている。サッカー協会のいう条件を翻訳すれ ば「日本の欠点を変えようとせずに諦めてしまうこと」、「監督としての実力や実績 より選手としての過去の知名度を優先させよう」というわけである。ジーコは名選手 だったし鹿島アントラーズに適切なアドバイスを与えてきた。しかし、監督としては まったくといってほど実績がない。名門クラブもナショナル・チームも率いたことの ない新人に日本代表をまかせようというのは、サッカー協会の内部の波風を立てたく ないということだけだろう。海の物とも山の物とも分からない新人監督ジーコの年棒 はトルシエの倍以上になるともいわれている。さっそくこの副業に熱心な億万長者は アテネ五輪の監督は兼任したくないとわがままを言っている。いまのうちにサッカー 協会は発想を転換した方がよいのでないか。

372.京都市内の旧東海道を行く

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374.「週刊文春」と保科正之

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