セミナー出席のために神奈川県葉山町の湘南国際村に行って来ました。概要は以下の通りで、海を見下ろす丘陵地帯にあって快適と言えば快適だがもうひとつ。地形は南仏カンヌ郊外のソフィアアンティポリスを彷彿させるが、都市としての美しさはまったく感じさせない。それに見にくい景観が目に入り美しくない。日本人がつくるとなんとなく小ぎれいだが感動を与えるような景観にはならないのが残念。それに携帯電話がつながらないのに閉口。これでトップマネージメント向けのセミナーにふさわしい場所といえるのか。
それはともかく、湘南と近江八景は根は同じである。「近江八景」の成立は、明応9年(1500)8月、六角高頼の招待で近江に滞在した近衛政家が近江八景の和歌八首を詠んだことが始まりだと言われている。水墨画の題材になっていた「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)」(中国湖南省にある瀟水と湘水の流れを集める洞庭湖の名勝)を参考に洞庭湖になぞられた琵琶湖の南部を中心に選定された。
湘南も大磯付近の風景が同じく中国のこの地方に似ているというので名付けられたのであり、近江八景と兄弟分である。
話は変わるが、洞庭湖の水害は深刻なようだ。こうした災害を防ぐにはやはり三峡ダムの早期完成が必要だろう。ダムは万能でないが、必要な時もあるのだ。
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近江八景の和歌八首
石山の秋月
「石山や鳰(にお)の海てる月かげは
明石も須磨もほかならぬ哉(かな)」
勢多(瀬田)の夕照
「露時雨もる山遠く過ぎきつつ
夕日のわたる勢多の長橋」
粟津の晴嵐 「雲はらふ嵐につれて百船も
千船も浪の粟津に寄する」
矢(八)橋の帰帆
「真帆ひきて八橋に帰る船は今
打出の浜をあとの追風」
三井の晩鐘
「思うその暁ちぎるはじめとぞ
まづきく三井の入あひの声」
唐崎の夜雨
「夜の雨に音をゆづりて夕風を
よそにそだてる唐崎の松」
堅田の落雁
「峯あまた越えて越路にまづ近き
堅田になびき落つる雁がね」
比良の暮雪
「雪ふるる比良の高嶺の夕暮れは
花の盛りにすぐる春かな」