409.サマー・ファッションに絹を
  丹後のシンポジウムで夏の省エネ・ファッションとして絹のシャツを提案した。省エネルックとして羽田孜元首相の半袖ジャケット以来、いろいろ提案されているがなかなか根付かない。どうしてかと考えたのだが、マレーシア旅行でやっと謎が解けたように感じた。 服装というものは、何も快適であればよいというものでもない。それだけなら、一日中、寝間着やパジャマだけで過ごせばよいのだ。人間がなぜ服を着るかといえば、やはりより美しく、あるいは威厳を持って自分を表現するという目的もあるのではないか。
 ところが、羽田さんの省エネルックでも、関経連などが推奨している半袖のワイシャツなどにもそうした配慮は何もなく、涼しければ何でも良いという気持ちだけが先走っている。それではまったく未開人以下になってしまう。
 実はマレーシアに行ったときに、夏物でおしゃれで気持ちの良さそうなものはないか探してみたのだ。別にマレーシア風のものに拘らなくてもよいのだ。かつてフランスに住んでいたときにグルノーブルでロシア出張に備えて靴を買ったことがある。なぜならパリは雪が降らないので靴底はツルツルのものしか売っていないのだが、グルノーブルならちょっとお洒落でしかも雪に強い靴が売っているからであった。
 そこでクアラルンプールでは涼しくてお洒落なサマーファッションがあるはずだと考えたのである。最初は綿や麻のものを探したのだが、とんといいものがない。そこで気付いたのは、マレーシアの人もそこそこの人は綿でなくツルツルした光沢の絹や化繊のものを着ているということだった。
 だから上着も上等のものはシルク、もう少しエコノミーにはシルク風の化繊が主流なのだ。だから、欧米のブランドものでもそうした素材のものが豊富に置かれているのだった。 そこで思いついてのだが、日本もお洒落なシルクのワイシャツやポロシャツなどを夏の正装として採用したらどうかと言うことである。絹は吸湿性も綿よりいいし乾きも早いからシルクの下着なども密かなブームである。綿も気持ちいいが、あまりにも実用一本槍もいかがなものか。
 絹のお洒落なシャツなら丹後縮緬はもちろん、友禅にとってもいろいろ工夫できる。あるいは、襟などに西陣織を取り込むことも可能であろうから和装産業にとっても救世主になりうる。来年の夏は少なくとも京都はシルクのサマーファッションをみんなで着てはどうかと今週は山田知事にも提案をして置いた次第である。

408.宮津は天橋立にこだわるべし

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