412.小泉訪朝成功の条件
  8月24日の「パックインジャーナル」で発言した内容の内、小泉首相訪朝と道路公団問題(明日)について要旨を報告する。
小泉訪朝については、成功の条件は何かというと、第一に両首脳自身が過度の期待を持たないこと、第二は拉致問題について互いにハードルを高くしないこと、第三は経済協力の成功に必要な条件を踏み外さないことだと思っている。
 今度の会談の成果について、国民はどうしても非現実的な期待をするのは避けがたい。それは仕方ないとしても、困るのは両首脳自身が高望みすることである。たとえば、金正日総書記が小泉首相は手ぶらで帰れないだろうから強硬に交渉を進めれば何でも約束するだろうと考えたとしても小泉首相はそういう意味では節度のない妥協をする人でないことを知っておくべきであろう。一方、小泉首相は「直接に話せば分かってもらえると思う」という安易な気持ちを持たないかが問題であろう。
 第二は、拉致問題については、今回の会談ですべての案件について最終決着に近い道筋をつけるつもりであることを両首脳に望みたい。何しろ、北朝鮮での栄養状態や医療事情はかなり悪そうであるから日本国内にいるように高い確率で長生きできるとは限らない。そういう意味でも、ここで話がこじれて数年が無駄に過ごされることはなんとしても避けたい。その意味で小泉首相には有本さん一人の安否が分かるというようなことでなく、すべての案件についての道筋まで付けることに全力を注いで欲しい。ただ、そのためにも、殺害などで亡くなっている方がおられるといった不幸な事実が判明したときにも日本が冷静な反応をすることの保証を与えることが不可欠である。
 第三は経済協力は名目が何であれせざるを得ないとしても、問題は北朝鮮側に賢明な使い方をする準備ができているかどうかである。もし北朝鮮が上手に使って経済建設に成功するなら日本としても出した甲斐がある。だが、無駄遣いをするようではどぶに棄てたようなものになるし、借款については返してもらえないということになりかねない。その意味でも、かなり綿密に日本などのアドバイスを受けることや経済政策遂行体制の構築を厳しく求めるべきであろう。

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