422.小泉訪朝の成否を図るのは有本さんではない
  9月12日付けでアップしましたこの以下のニュース解説については、9月17日の小泉訪朝で有本さんらの死亡が確認され、一方、日本本土から拉致された何人かの人々の生存が確認されたのちに読まれた方には違和感があると考えられ、何件かのご意見をいただきました。
 あらためて経緯を説明させていただきますと、このニュース解説は9月12日付けのものであります。この段階では有本さんの安否確認のみがされるのではないかという観測がかなり有力なものとして流されておりました。私の意見は、そうした観測に対して、小泉首相はそれで満足すべきではない、さらにいえば、自分の意志で北朝鮮に入国した公算が大きい有本さんよりは、日本国内から暴力的に拉致された人たちの救出について日本の政府としてより重きを置くべきであるのに、もし、小泉首相が有本さん一人、あるいはそれと行動をともにしていたとみられる二人の安否確認でよしとすることは絶対におかしいという趣旨を書いたものであります。
 この段階では有本さんらのみの安否確認や救出さえできればまずまずという受け取り方が広範に流布されていたことは12日前後の各マスコミの報道ぶりを検証していただければ明らかだと思います。そのなかで国内から拉致されたとみられる方全員の安否確認をすべきである、このチャンスを逃せば永遠に葬られる可能性が高い、今回の訪朝では「全員の安否確認と生存者の救出」にこだわるべきだ、有本さんのみの解決では不十分だ、文字通り日本から北朝鮮に行くという意志が全くないまま拉致された人々の救出がより優先されるべきであるという見解を出していたのは間違いでしょうか?幸い小泉首相や外務省が私と同様の認識で全員の安否確認と生存者の救出という正しい目標を設定し、それを北朝鮮側に呑ませたことは正しい行動だった思います。
 全員の安否確認をすべきだ、あまりテレビでは目立たない人々を軽く扱ってはいけないということにつき政府の尻を叩くために、書かせていただいたことは、当時としては生存の可能性が高いと報道されていた有本さんに酷であることも十分に承知の上で、ややショッキングなタイトルで書いたものであります。
 また、当時は北朝鮮については、日本政府が把握しない形で渡航された場合、何が起こるか分からない、はっきりいって有本さんの身に起こったような事態も十分にありうる、また、そのような事態が判明した場合には実態把握や救出が極めて難しい、また、交渉するためには多大の犠牲を払わなくてはならないということもあって無断渡航を法律的に厳しく禁じていたということは事実として知って置かねばならないことであります。
 そこで、タイトルが一人歩きするといまの段階になってみると誤解を招きかねないということでタイトルのみは変更しますが、このホームページにつきましては、ケアレスミスなどを除いては内容は間違いが判明しても削除しない方針であり、タイトル以外は削除しないでおきます。
 
9月12日付けの解説の原文
 
  小泉訪朝について有本さんだけ目途がつくという報道が多くされている。おおいにありうることなのだが、日本政府として本当に関心を持つべきなのは、有本さんではないということを強調しておきたい。
  なにしろ、有本さんは、甘言にのせられたかもしれないが、自発的に北朝鮮側と接触し入国しているのである。このころは旅券にも「渡航先:北朝鮮を除く」と書いていたから有本さんは旅券法に違反して犯罪を犯していたということのはずだ。大事なことなので、もし間違いであれば教えて欲しいが、そうであれば帰国すれば逮捕もありうるべしでないか。
 もちろん、旅券法に違反したからと言って日本の政府が救出に関心を持たなくてもよいわけではないが、本人の意思と何にも関係なしに文字通り拉致をされたらしき人々とは根本的に意味が違う。彼らこそは、日本国政府がなんとしても見つけださねばならない人たちなのだ。

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