459.イラクと北朝鮮
  米国によるイラク攻撃の準備は着々と整っているようだ。新聞やテレビは、あいかわらず反対論ばかりを大きく報道するが、流れはそちらに行っていない。前にも書いたが、論説として反対を唱えるのはよいし、私も賛成だが、報道のほうは希望的観測が過ぎたり、あるいは意図的だったりする結果として事実を歪めるような形で報道するのはいかがなものか。平和を求める立場なら大本営発表をしてもよいというものでもなかろう。
 しかし、心配なのは、イラク攻撃がうまくいかなく米国が手こずるという場合に、世界中で反米的な勢力が一斉に動き始めることだ。イスラム過激派もそうだが、北朝鮮も心配だ。あまり、追いつめると、一か八か最後の華を咲かせようといった考えや、テロなど日本などを不安定にする工作をしようという考えが頭をもたげる可能性もある。
 そういう意味でも国交正常化交渉を急ぐべきだと思うのだが。
 国交回復交渉については、「あんな国と国交をもつメリットはない」という議論が横行している。しかし、国交は結んでメリットがある国だけと結ぶものなのだろうか。世界の平和、自由な行き来などのために、国交は持つのが当たり前であって、好き嫌いや損得で相手を選ぶとなると、日本とは国交を持ちたくない国も出てくるだろう。経済力が弱まって以来、あまりいわれなくなったが、少し前までは、ひどい貿易黒字を理由に、「日本がなくなって困ることは少しもない」などといわれたものだ。10年前のヨーロッパで日本と国交をもつのが損か得かと世論調査をしたら、間違いなく、持つ必要はないというほうが多数だったと思う。「あんな国と国交をもつメリットはない」という議論はあまりにも傲慢だ。

458.ホールの善し悪しとコンサートの質

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