471.岡田氏は鳩山氏のあとは避けたほうがよいが
  民主党の代表選で菅直人と岡田克也の両氏が名乗りを上げた。菅直人氏とも長いお付き合いだし、岡田克也氏は通産省の一年後輩であるから双方にエールを送りたいところである。
 両人とも日本を代表する第一級の政治家であり、ともに総理を勤まる人材ということをよく知っているが、今回は、菅氏にとっては党内上げて推してくれるのでもなければ貧乏くじだと思うし、岡田氏が名乗りを上げたことにはそれ以上に適当なタイミングとは思えない。まだ、国民から岡田克也氏がどんな人物かまだ十分に知られていない以上は、幹事長を勤めてからでも遅くないと思うのも理由だが、もうひとつ、ジャスコ経営者の次男である岡田氏が、やはり日本を代表する富豪である鳩山由紀夫氏のあとというのは、左派を代表する役割も担うべき民主党にとって居心地が悪すぎる。二世代議士ばかりの自民党に対して、民主党が百万長者の党では冗談にもならないではないか。
 岡田氏の子供時代はジャスコはまだ中小企業であり、決して銀の匙を口にくわえて生まれてきたわけでないし、鳩山氏や小泉首相などと違って生活はいたって堅実である。しかし、そうはいっても、莫大な資産を持つ家族に属することには違いない。それだけに、左派政党と呼んでよいかどうかはともかくも、二大政党のうちどちらを支持するかというときに左派的な気分の人が当然に支持する政党であるはずの民主党の党首が二代続けて日本を代表する大富豪では政治に対する信頼を保てるのだろうか。民主党が庶民とかけ離れた資産を持った人たちの集まりでないというイメージを維持するためにも、岡田氏には鳩山氏のあとだけは避けた方がよいのではないかと危惧する。
 中選挙区時代に北川正恭三重県知事と争った際の選挙での企業の支援は語りぐさだし、大スーパーの組合がゼンセン同盟に属するなどということも世間ではあまり知られていないが、中野幹事長をめぐる非難が何であったのかを考えると、中野幹事長にせよ岡田氏にせよ立派な政治家であるだけに、登場の仕方が大政治家としての将来に傷を付けないか心配なのである。
 しかし、それも、国民がどう受け止めるかという危惧があるというだけで、菅氏にせよ、岡田氏にせよ、総理を十分に勤まる政治家であることは保証したいと思う。

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