472.JR民営化は成功だったかを疑問に思う一日
  道路関係4公団民営化推進委員会が、多数決の結果、高速道路の新規建設の抑制を主張する松田昌士氏(JR東日本会長)らの案を最終報告として決定し、小泉純一郎首相に提出し、一定の道路建設は必要としてきた今井敬氏(新日本製鉄会長)は多数決での決定に反対して委員長を辞任した。
 もともと、東京の富裕層の利益しか頭にない委員を七人並べた以上、公正な審議など望むべくもなく、なまじ今井氏の良心のかけらなどが盛り込まれなかったことが暴挙を白日にさらして良かったともう。
 私は、委員一人一人について無見識な人だとはいえないと最初からいっているのだ。猪瀬氏の意見もひとつの見識であり、一委員としてなら傾聴に値する意見をお持ちである。ただ、七人とも似たり寄ったりのバックをお持ちだというのがおかしいといってきた。
 猪瀬氏とタッグを組んだ松田昌士氏(JR東日本会長)もJR東日本の経営者としては立派な方である。以前にある委員会でご一緒したことがあるが、首都機能移転について、要はJR東日本の管内なら賛成というたいへん分かりやすい意見を主張されていた。高速道路についても、整備が遅れているのは西日本や北日本だから、そんなところに金を出すよえり東日本への人口集中を促進してJR東日本の客を増やすようにすべきということを主張されただけのことであって、JR東日本代表としてまことに適切な行動であったといえる。
 責任はあげてこういう委員選びをした小泉首相にあるのだ。
 
 ところで、本日は、石川県能登半島志賀町に講演に行って来たのだが、帰りに兵庫県尼崎付近の人身事故のために帰りが夜遅くになった。関西では先般の救急隊員死傷事故以来というもの、事故後の運転再開に慎重になり、ダイヤの乱れが日常化している。
 JR民営化以来、かなり強引なスピードアップが目立っている。かなり無理なダイヤになっているために、少しのことで遅れが出てかつての正確無比な国鉄のイメージはすっかり消え、新幹線乗り継ぎなどするときは一本余裕を見ることもしばしばである。
  そうした中で復旧を焦ることが救急隊員死傷事故という結果となり、慎重になるとたちまち頻繁な遅れが生じて、関西の市民生活は大混乱である。
 今日も、八時過ぎに湖西線経由で京都駅に着くはずが、敦賀駅で人身事故の連絡が入り足止めになった。私はちょうど一号車に乗っていたので運転席の業務連絡が聞こえたのだが、最初からかなり復旧に時間がかかることは明らかだった。さらに、携帯電話で自宅などに確かめると運転士も知らない正確な情報がいくらでも入ってきた。
 ところが、30分以上も、お待ち下さいとしかいわない。なんで、兵庫県の事故で京都府と滋賀県や福井県を結ぶ湖西線が全面運休になるかさっぱり誰にも分からない。
 やっと一時間ほど立って、北陸本線の米原方面特急に乗り換えろと突然のアナウンスがあった。そして、ぎゅうぎゅう詰めの特急に乗り換えてあとどうなるか何も聞かされずに米原まで来た。そうなると旅慣れてるし地元だからすばやく運転しているJR下りの電車を見つけて飛び乗って、さらに遅れは拡がったが自宅まで帰り着いた。
  もっと早く米原から新幹線にというべきなのだが、JR西日本としてはJR東海の新幹線に乗るのは避けたいというのもありありだった。
 JR民営化でよくなったことも多いが、地方鉄道やバス路線の廃止など影の部分も大きい。
 JR東日本会長の企業のエゴ丸出しの提案や、JR西日本の無理な運行ぶりを見ていると、民営化も良いところは出尽くして弊害が目立ってきたような気がするのだ。
 ついでに、ほかの鉄道会社についてもいうと、JR四国で単線の区間を猛スピードをひた走る特急に乗って、大胆な運行と乗務員と非番の職員が世間話をしているのをみて、そのうちにこの会社は大事故を起こすのでないかと不安になったこともあったことを思い出した。
 

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