7.加藤紘一の反旗は中途半端
  加藤紘一氏が内閣不信任案に欠席、あるいは賛成するかもしれないとしたことで
一気に政局に緊張が高まっており、私のところへもいろんなメディアなどから
意見照会が来ているので、とりえずのコメントをさせてもらいたい。

  私は、今の段階での、加藤のポジションは明快さ、論理性を欠くと思う。
かつて、大平内閣への不信任案に福田派が欠席したことがあるが、
あれは、両派の話し合いが不調な中でのハプニングともいえた。
しかし、今回は、まだ時間もあるのだから、あのような形は適当でない。

  加藤は、何を要求しているのか、もうひとつよく分からない。
「森首相が退陣しないなら離党する」というならひとつの考え方であるが、
どうもはっきりしない。
「森首相が政策などを大転換すれば残る」という可能性もあるのだろうか。
あるいは、森首相が退陣して、総裁選挙が行われたときに加藤以外の総裁が
選ばれたら受け入れるのだろうか。

  私は加藤は、そのへんをはっきりすべきだと思う。もし、加藤氏が離党覚悟なら
不信任案に欠席でなく賛成すべきだし、森首相は衆議院を解散すべきである。
そのうえで、加藤に同調して離党した政治家や野党は、きっちりと政権構想を出して
現与党と対決すべきである。

  その場合には、たとえば、社民党や共産党はどうするかもはっきりしてもらいたい。
もし、そうした形で総選挙が行われれば、自公保も民主+自由+加藤新党のいずれも
過半数をとれない可能性が高い。その場合に、社民や共産はどうするのか、
また、加藤は共産党の入閣や協力を受け入れるのかが問題である。

  もう、かつての細川内閣や村山内閣のような数遊びで政権がいったりきたりする
段階ではない。55年体制が崩れるという大転換のために、あのような変速的な体制は
許されたのだと思う。いまや、加藤が自公保の枠組みから離脱するなら、
過渡期的な政権などでなく、信念を持って、民主党と合同するくらいの覚悟が
求められるべきであろう。また、民主党も、本格政権をめざすべきときであり、
たとえ加藤が離党しても、また、戻るなどという可能性を封じた上でなければ、
加藤首班などに協力すべきでない。加藤氏が中途半端な態度なら、
鳩山首班への協力をこそ求めるのが筋である。
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