206.御堂筋をシャンゼリゼに

  パリと大阪は驚くほど似ている。
人口や面積も共通性が大きいのだが、
大都市の真ん中にそれぞれセーヌ川と淀川が流れ、
シテ島と中之島が町の中心になっている。
メーンストリートであるシャンゼリゼと御堂筋も似ていて、
違いはシャンゼリゼがセーヌ川と平行であり、御堂筋が淀川と直角になっていることである。

  その御堂筋がシャンゼリゼのような賑わいをもち、
しかも、大阪というと市の顔になるためには何が課題であるか。
文化施設であろうか。
それでは、社会主義時代の東欧である。
東ベルリンのウンテルデンリンデンは文化施設が並んでいたが、
都市としての華やぎがなかった。

  私の提案は、大阪の大きな企業が「本店」を出してくれることである。
本店といっても商法でいうオフィス、普通にいう本社ではなく、文字通りのお店である。
世界の有名ブランドなど華やかな本店を持っていることが多い。
エルメスでもシャネルでもそうである。
あるいは、銀座には、資生堂とかヤマハのそういう店があるし、
神戸のファミリアは元町商店街の顔である。

  ここでいう本店は、その企業の顔というべきショーウィンドーであり、
その企業の製品ならどこよりも品揃えが良い店である。
たとえば、ミキハウスが世界最大の店舗を出して
自社製品ならなんでもあるというものをつくれば、
USJへ来た観光客がかなり流れるだろう。
繊維系ではアパレルだけでなく東洋紡のような紡績や化学繊維のメーカー、
伊藤忠や丸紅のような商社、船場の問屋さんなどでもよい。
ベビーカーのアップリカなどもいい。

  食品ならなんといってもサントリーである。
壽屋本店というのがどうしてないのだろうか。
あるいは、ハウス食品などもある。
さらには、ダイハツのショールーム、関電や大阪ガスだっていいし、
朝日新聞や毎日新聞などもやりようである。
消費者向けの商品が少ないところは、ショールームとして割り切っても良い。

  私の提案のミソは、ひとつひとつの企業がそんなことをしても迫力がないが、
たとえば、二〇企業くらいがまとまれば集積効果が出るということである。
そうなれば、大阪に本社がない企業、あるいは外国ブランドの進出も期待できる。
すでに、ルイヴィトンなど多くの外国ブランドが進出しているが、
そうしたものや東京などの企業にとっても魅力的な街路になるだろう。 

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