381.アラブ人自身によるアラブ世界の反省
  「アラブ人間開発報告書」というものがUNDP(国連開発計画)によってまとめられた。アラブ世界の知識人が参加したものだが、ともすればパレスティナ問題の陰に隠れて論じられることの少ないアラブ自身の問題が浮き彫りにされている。
 「自由の欠如」、「女性の差別」、「情報・知識の統制や不足」が三つの問題点として指摘されている。アラブの停滞は目を覆うばかりである。そこにイスラム原理主義が深く影を落としている。とくにコーランを丸暗記することに過度の重きを置いた教育は悲惨である。また、モロッコからパキスタンまで民主主義国といえるものがひとつもないというのはどうしたことか。
 キリスト教だって近代化の過程で古代や中世の価値観を振りかざして邪魔したことがある。しかし、そこそこのところで折りあいをつけた。ところが、イスラムはそうした努力に欠ける。そのことにきちんと眼を向けないと本当の問題が見えてこない。パレスティナ問題についてはイスラエルが全面的に悪いと思う。しかし、そのことが、イスラム原理主義を肯定するものではない。また、イスラエルが経済開発に成功していることも素直に見習うべきである。
 しかし、日本の親アラブの人たちはともすれば、イスラムの問題に甘すぎるように思う。

380.不妊治療への援助に賛成

MENU

 382.47都道府県高校事情

© 2001 Kazuo Yawata . All Rights Reserved.