457.正田家の保存と皇后陛下のご意向
 
正田家の保存問題については、皇后陛下が保存を望まないという意向を示されているということで撤去の方針に流れつつあるようだ。
 この問題についても、以前に書いたことがあるので再録して置くが、最近の展開について書き加えたい。私は、今回の皇后陛下の「意向」の扱いはおかしいと思う。皇后陛下も含めた正田家の人々が物納したということは、「どのように利用されても異議ありません」ということであり、政府は国としてもっとも価値があるような判断をすべきなのである。もし、正田家で保存して欲しくないというなら自らの費用で撤去し、更地で物納するのが筋である。その意味で、物納者の一人でおられる皇后陛下の意向が政府の決定に影響を与えるのは筋違いなのである。もし、物納者が「保存して欲しい」「保存して欲しくない」という意向をいえば国はそれに従うのなら、正田家に限らず、ひとこといいたい人は多いはずだがそれが許されるはずがない。
 その意味で、皇后陛下がどういう意向を持たれようが自由だが、国はそれに影響されずに判断すべきだ。
 私は、とりあえず、解体して、部材をどこかに保存しておくというのもひとつの考え方ではないかとも思う。皇后陛下が歴史の中の存在になられたときに、どうするか考えればよいことではないか。
 

 378.正田家の相続税物納
  美智子皇后の実家が物納されたというので、「日本の相続税は高すぎる」というような週刊誌の記事が載っていた。相続税が高すぎるのかどうかはともかく正田家の大邸宅物納をその根拠にするのはおかしいのではないか。
  皇后の生家を保存することはいいことだというか当然だろうと思う。なにしろ大ブルジョワの娘が皇后になったというのは皇族でない藤原不比等の娘が聖武天皇の皇后になって以来の日本の歴史の大事件の舞台なのだ。だから残しておけば第一級の歴史遺跡となること間違いない。村山元首相のあばら屋や田中角栄邸の鯉の池(埋めたとか?)同様にぜひ残したい。
  しかし、それを正田家の財産のままで残す合理性はどこにもない。財団にするか、国や東京都で面倒を見るかすればよいのである。あるいは、新たに現代史の舞台になった建築物などを所有者に重要文化財並みの特典を与えて現状のままの保存を促すことも可能だろう。それを相続
 
 美智子皇后の実家が物納されたというので、「日本の相続税は高すぎる」というような週刊誌の記事が載っていた。相続税が高すぎるのかどうかはともかく正田家の大邸宅物納をその根拠にするのはおかしいのではないか。
  皇后の生家を保存することはいいことだというか当然だろうと思う。なにしろ大ブルジョワの娘が皇后になったというのは皇族でない藤原不比等の娘が聖武天皇の皇后になって以来の日本の歴史の大事件の舞台なのだ。だから残しておけば第一級の歴史遺跡となること間違いない。村山元首相のあばら屋や田中角栄邸の鯉の池(埋めたとか?)同様にぜひ残したい。
  しかし、それを正田家の財産のままで残す合理性はどこにもない。財団にするか、国や東京都で面倒を見るかすればよいのである。あるいは、新たに現代史の舞台になった建築物などを所有者に重要文化財並みの特典を与えて現状のままの保存を促すことも可能だろう。それを相続税が高いので下げろというように使うのはいかがなものか。それこそ、皇室のあくどい利用といわずに何だろうか。
  都心の大邸宅を何世代も同じ家族で維持したいなどという欲望は何ら国家的な関心ではあり得ない。そういうものを住宅のまま残すとしても、新しい時代の成功者の手の渡るべきである。

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